さんざしの森から始まる物語 相愛編 第4話



「サファイアが誰を想っているかって?
それはナイショ・・・・」

そう言いながら唇に指をあてるサファイアの仕草が少女のようだと感じる自分を
どうすることも出来ないフランツですが努めて冷静さを装っていたのでした。

「そうか ナイショなんだね。ならば無理に聞くのはよそう。
ならば約束してくれないか、好きな人が出来たら一番に僕に知らせておくれ。」

「一番に知らせて欲しいって・・・どうしてだい?
変わった事を言い出すんだね フランツは。
でも 僕が誰を好きなのか一番に気がついて欲しいと思うけどね。」

サファイアったら一体何を言っているんだろう?
自分の気持ちに気付かれては困るはずなのに・・・でも・・・
そんなサファイアもまた努めて冷静な態度を装うのでした。

「そうだ 君に招待状を送っておいたが近々シルバーランドで舞踏会の催しがあるんだ。
年に一度近隣諸国の若い王族や貴族が集まって踊るのさ。
まぁ お祭りみたいなものだね。
僕は興味ないんだけど、フランツなら楽しめるんじゃないか?」

若い貴族の集まる舞踏会とはいえ叔父様はあまり派手なことはお好きではないから
ゴールドランドに声がかからなくても不思議ではないか。
それともいつも遊び呆けていた僕には必要ないと思っていたのかも知れないな。
サファイアは僕の悪い噂は知らないから招待状を出してくれたのだろう。

「若者が集まるのならあの少女も来るのかもしれないな。
でも興味がないって、サファイアは参加しないのか?」

「今年は主催国だから挨拶はするさ。
そして 主催国の王子として一応はダンスはするよ。
ノルマだと思って3人ぐらい姫達と踊ると許されるのかな。」

憂鬱そうに深いため息をつくのだった。







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