さんざしの森から始まる物語 友情編 第5話



自室に戻ってきたフランツ王子は大きな箱が机の上の置いてあることに気がつきました。

僕宛だがこれは一体なんだ?

不思議に思いつつも箱を開けるとその中にドレスが入っていました。
そして 差出人の書かれていない一通の手紙・・・・

シルバーの蝋封印を解き封を開けると中には『約束は お守りします』と
一言だけ書かれた手紙が入っていた。

一体これを書いたのは誰なんだ?
このドレスを僕に送ってきたのは誰なんだ?
約束って・・・・なんの事だ?

状況が把握できないフランツは暫く部屋の中を歩き回っていました。

その時シャネル殿下がフランツ王子の部屋にやってきました。

「フランツや おまえは戻ってきたかと思えばドレスを部屋に広げて何をしているのだ?
おまえが妃にすると行って追いかけて行った娘もこんな色のドレスを着ていたのではないか?
肝心の少女は見つかったのか?
あの娘がどこの誰なのか素性がわからんうちは、例え見つけたとしても余は婚儀を決して許さんぞ。」

あの時の少女のドレス・・・?
そうか・・・そうだ この手紙はあの少女からなんだ。
約束は守ると・・・僕が見つけ出したら妃になるという約束を守るというのか。

「叔父上が何と言おうと 僕の妃になって欲しいと望むの女性は彼女だけです。
彼女はきっと高貴な人だと・・・そう感じます。
しかし 彼女がどんな素性であろうと僕は彼女の全てを受け入れようと思ってます。」

フランツが誰かを受け入れようとしているなんて信じらぬことだ。
フランツの親代わりととして育ててきて、初めての事ではないか。
一度会っただけでフランツを変えてしまった少女か、確かに普通の娘ではないのだろう。

この私も会ってみたい気がするぞ。

「・・・・・・・・・フランツ、おまえは少し変わったのだな。
そこまでおまえが言うのなら 必ず見つけ出すのだぞ。」
「もちろん 探し出しますとも!」

王子として未熟だと心配しておったのだが、私の知らぬところで少しずつ成長していくのだな。
だがフランツの変化を・・・成長を正しき道へ導くことが私には出来るのだろか?
フランツが私の手に負えぬということは変わりないのじゃ。
シャネル殿下は苦笑いを浮かべながら部屋を出て行ったのでした。

「変な叔父様だなぁ。
一体何を考えているのか見当もつかないな。」

いつもの説教もなく部屋を出て行ったシャネル殿下を訝しげに思いながらも
フランツは再び手紙を手にしたのでした。

気持ちを落ち着かせてから状況を考えるといくつかの手がかりが見えてきました。
ドレスは間違いなくシルバーランドから送られている。
しかも 城内から出されているらしいな。
それに この手紙には蝋封印までしてある。
貴族ならは紋章は家ごとに違うだろう。
しかし この蝋印には印(しるし)が入っていないか?
紋章の他に印(しるし)を組込んだ印を持つ身分といえば・・・・王族?

フランツは亜麻色の髪の少女がサファイアの近くにいるような気がしたのでした。

今度サファイアに会った時に聞いてみよう・・・・

「これでサファイアに会う口実が出来たな」

そう呟いたフランツの心の中にはサファイアの存在が大きくなっている事に
まだ気が付いていませんでした。




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いつになったら終わるんだろう・・・・(^^;
そう思っている方もいると思いますが気長にお付き合い下さいね

 

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